11/25(日) 王子動物園で開催された、「絵本作家 永田萠さんと王子動物園で絵を描こう」に、
講師として参加いたしました。
3歳〜小学校6年生、100名が王子動物園で動物などの絵を描く催しだったのですが、
永田萠先生が講師を務めること、動物園での開催ということもあり、
100名募集のところ、500名をこえる応募があったのだそうです。
参加した子供たちは、みんな元気で、動物が大好きだったり、お絵描きが大好きな子でした^^
開園前の王子動物園
とてもいい天気でした。まさに動物園日和!
作画に入る前に子供たちは、王子動物園から動物の楽しいお話を聞いてわくわくは最高潮!
きらきらした目で好きな動物のところへ向かいました。
僕と永田萠先生は、一呼吸おいて、皆が作画に入っている頃合いをみて出発。
作画中は、出来うる限り一人一人に声をかけ、お話できるよう努めました。
お話していて強く印象に残ったことがあります。それは、みんな自分のイメージを持っていて、
そのイメージを画面に表現する段階で生じるジレンマで少なからず苦悩しているということでした。
動いている対象を画面におさめることは、僕も正直苦労するところです。
僕が制作の際に心がけていることは、よく見て、その動物の特徴を考えて、どこが好きか、
どこが面白いか、「もふもふしてるなぁ」とか「さわりたいなぁ」とか考えながら描いています。
上手く描けなくて苦労することはもちろんありますが、嬉しい楽しい気持ちを忘れないようにすることも大切ですね。
さて、僕のことはこれぐらいにして、
描き上がった作品は、年齢毎に分けて展示し、永田萠先生と2人で講評しました。
みんなのわくわくが詰まった、子供の時にしか描けない絵がずらりと並ぶととても楽しい気分になりますね。
講評は、優劣をつけるのではなく、永田萠先生と僕が、子供の頃に描きたかった絵、今でも描きたい絵という基準で、数点ずつ選んでコメントさせて頂きました。
本当は、1点ずつコメントしたかったのですが時間の都合もあるので我慢。
僕ら大人も、今しか描けない絵というものはあります。
しかし、大人になると技術が身につくので、ある程度は融通が利くんです。
子供の時は、「もっと上手に描きたいっ」と思って描いていたとしても、
大人になると、逆にその頃に描けていた絵が描けなくなることも。
今回参加してくれたみんなは、できれば大事に作品を持っていて欲しい。
額に入れてずっと飾ってもいいし、少し大きくなってから改めて見てもいいと思う。
きっと、その絵を通して、当時のわくわくした気持ちとか、大事にしていたこととかが思い出せると思う。
それは大人になって分かるけど、とっても素敵なことだから、忘れないで欲しい。
写真は園内移動中に撮った限られた写真。
みんなが描いているところを目指してぐんぐん歩いたので、観察や写真は我慢して、
「みんなと話したい、ぐっと堪えなけばっ!」と思い園内をまわっていたんだけど、
この姿を見たら我慢できなかったw
また今度自分の為に、王子動物園に遊びに行くぞっ!